音楽の骨

「骨」展が、すごくおもしろそう。7月に東京出張ありそうだし、なんとか行ってみたいな。
この展覧会は工業デザインの視点によるもののようだけど、自分にとって「骨」というものは、ベースを弾いているときにいつも意識している感覚だ。
新しく作られた曲でも、既存の曲でも、その曲を弾きはじめたころは、骨抜きのような、芯がないような、ぶよぶよしたような、そんなふうに感じて、たとえ譜面的な意味でしっかり弾けたとしても「できた」気がしない。
それが、自分なりに曲のことが腑におちて、一緒に演る人たちの解釈もわかってきて、だんだんと芯というか重心とういか、そんな部分がわかってくると、なんというか、「強度」というか、そういうものが生じるような感じをおぼえて、その曲の「骨」が身体にくっついたような気がしてくる。
そこまでいくと、やっとその曲をほんとうの意味で弾けるようになったと感じる。その曲の中で自由に泳げるように感じる。最高にその曲をたのしめる。そんな気がする。