水玉さがし「漏電」PV


ここ1ヶ月くらい、ずっと水玉さがしの名曲「漏電」のPVを制作してた。動画編集を本格的にやるのは初めてだったけど、これは本当におもしろかった。映像と音声のタイムラインをいじくるのは、音楽制作ソフトでトラックごとに波形をいじくるのと似てる気がする。
映像は借り物の EOS 5D Mark II で撮った。これ本当にきれい。暗いところでもぜんぜんノイジーにならない。一方の、スライドショーのような電光の静止画は GR Digital で撮った。5秒間隔のインターバル撮影でカメラのストラップだけ持ってぷらぷらさせながらライブを見てたら、あんな感じで撮れた。
そんでもって、粘土をこねるように行き当たりばったりでだんだんと編集していったら、こんな感じに仕上がった〜。いま、けっこうな達成感。クセになりそう……。
なんか、これまでなんとなく敬遠していた音楽制作ソフトを使ったデモ音源制作とかも、映像での経験を生かして気軽にやっていけそうな気がする。よーし、次はGarageBandの使い方を掘り下げて、三世代のデモを作ろう。
映像制作は、いろんなやる気を自ら触発できるような、楽しい経験だった。

VOXのヘッドフォンアンプ「amPlug」


ここ数年、家でベースを弾くときはほとんど生音だった。アンプが欲しいなぁとは思っていたけど、集合住宅だから大きな音は出せない環境。なんかヘッドフォンアンプでいいヤツないかなーって探してみても、結構いい値段するんで買ってなかった。どうしても出力された音を聞いて弾きたいときは GarageBand でモニターしてたけど、イマイチな音だった。
そんな中、ネットにちらほらと VOX のヘッドフォンアンプが良いとの書き込みが。値段も4,000円弱と超お手頃。なんていうか、思ったより多少しょぼくてもダメージが少なそうだったんで買ってみたら、これがなかなかどうして良い音がするでないの。すばらしいコストパフォーマンスだス。
ちゃんと外部入力端子もあるから、曲に合わせて弾いたり耳コピしたりするのにも重宝する。こりゃ、いい買い物だった。

VOX APBS
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VOX
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ついでに、前に調べた結構いい値段するヤツらは、以下のような感じ。
Phil Jones Bass(PJB) / Bass Buddy ベースアンプ
Phil Jones Bass
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PJB のこれは本命で欲しかった。コンボアンプ「BRIEFCASE」を試した限り、非常にストレートでクセのない楽器そのままの音がしてたから、きっとこいつも良いんだろうなぁ、と。しかしお値段40,000円弱。高いっす。
グレコの「HPA-1」は3,000円弱と、こちらは VOX を上回る超お手頃価格。しかしながら、ギターとベースを区別せずに使用する製品のようなので、ベースで使ったらどうなるのか不安で買わずじまい。
ジラウドの「Jiraud Head Phone Monitor」は、なんかやたら良さげ。しかしお値段は30,000円弱と高い上に(自分の場合、地理的に)試せないから、ある意味賭け。
あとは、ヘッドフォンアンプじゃないけど、TASCAMの「ポータブルMP3プレーヤー/ベーストレーナー」という謎のガジェット「MEMORY PLAYER MP-BT1」がなかなか面白げ。ベースを繋げられる MP3 プレーヤーらしい。お値段は15,000円弱。Amazon のレビューが微妙だ……。
ティアック TASCAM 携帯MP3プレーヤー・トレーナー機能内蔵MEMORY PLAYER MP-BT1
ティアック
売り上げランキング: 12905
おすすめ度の平均: 3.0
3 まさに機能的には☆5つ、ハードの作りは☆1つ
1 すぐ壊れる。
5 コレだけで充分!!

Twitter、なかなか楽しめるっす

半年くらい前にアカウントを作ってみたまま放置していたけど、最近になってやりかたがわかってきた。ツイッター
http://twitter.com/zaki1010
どうでもいいことを、ちょっとここに書こうとか思っても、それっぽい文章にするまでに結構どうでもよくなったり、書く気がなくなったりしたりしてたけど、ツイッターなら迷う間もなくテキトーに書けちゃうのがイイ(どうでもいいことをわざわざWEB上に書く意味があるのかは、我ながら疑問だけども)。メールを送るだけで書けちゃうから、携帯からでもいつでもお手軽だし。
とりあえず、ガッツリ書きたいときはここに書いて、衝動的に書きたいことをツイッターに書くのが自分に合ってるらしい。
あと、個人的には、宇宙飛行士の野口さんの(http://twitter.com/Astro_Soichi)が、すっげー衛星写真満載で、これを見るのもツイッターのお楽しみ。

フレットレスベースの弦高調整記録(ナットの高さ調整を含む)


中古で買ったフェンダージャパンのフレットレスベースの弦高調整をした。手探りで調整しているうちに、素人考えながらいろいろと合点がいったところがあったので記録してみた。
調整によって改善したかったことは下記の2点。

  • 弦高が高すぎるから低くしたい
  • 弦のテンションも高すぎるから低くしたい(はじめは、弦高を下げれば解決すると思ってた)

ざっくりいうと、弾きづらかったんで弾きやすくしたかった。

ブリッジでの調整

さしあたり、ブリッジのコマを調整して弦高を下げてみた。いちばん一般的な調整だと思うし、前の持ち主が単に高い弦高を嗜好して高めに設定していたとすれば、この調整だけで解決するはずだ。しかし、思いのほかすぐに弦高の下限に達してしまい、あまり下げることができなかった。(ここでいう下限とは、音がペチペチとしたものになったり、ビビったりして、サステインもなくなり、楽音としての使用に耐えない音になってしまうという意味での限界であって、弦が指板に接するというような物理的な限界ではなかった。)しかも、テンションについては特に改善しなかった。
ブリッジ側の調整がうまくいかないということは、ブリッジ以外の箇所に問題があるということだろう。ありがちなのはネックが反ってしまっている場合だけど、1フレットと最終フレットを同時に押さえてネックの反り具合を確認すると、とくに反ってはいないように見える。

シムによるネック仕込み角の調整

ネックに問題がないのに弦高が下げられないとすれば、次に怪しいのはネックの仕込み角だろう(と、そのときは思った)。おそらく、弦に引っ張られる方向(順反りの方向)に若干傾いた状態でネックとボディが接合されているのではないかと考えた。そのような接合になっている場合、ネックとボディの接合部が「く」の字のように弦から離れてしまい、思うように弦高が下げられない状態になることが想像されるので、理にかなった推測だと(そのときは)思ったのだった。ついでに言うと、以前から持っていた(先日指板がヘコんだ)ベースが、たまたまネックの接合部にシム(薄い板で、ネックの仕込み角を逆反り方向に調整するために用いる)をかましてあったので、似たような状況なのかと思い込んでしまったのかもしれない。
ネックの仕込み角を調整するためのシムはビッ○ボスに買いに行った。メイプルの端材かなんかをどこかで見つければいいかと思っていたが、いざ手に入れようと思うと都合の良い薄さ(1mm以下程度)の端材など、そうそう売っているわけも、落ちてるわけもなかった。職人さんがギターなどを作ってる工房などがあれば…とも思ったが、知るかぎり札幌には思い当たる先がない。そうなると、楽器用のパーツを豊富に置いていそうな楽器屋くらいしかないか、ということになる。
思ったとおり、ビッ○ボスにはシムが売り物として用意されていたが、メイプルなどの木製のものはなく、金属製かカーボン製のものしかないとのこと。なんとなく柔らかそうなカーボンを選んだ。(正直、どちらであっても音質にはほとんど影響しないような気がしてならないが、2種類あるということは選んで買う人がいるのだろうな。)値段はたしか300円。高いのか安いのかわからん…。
(これが買ったシム)
シムをかましてみると、それだけで弦高はかなり下がり(ネックとボディの接合部が弦に近づくので当然といえば当然)、同時にテンションも下がったので、やはり原因はネックの仕込み角だったか、よしよし…と、思ったのもつかの間、ハイポジション側の音が若干コシの抜けたような音になってしまった。それでも、楽音としてはまあアリだったし、シムをかます前にくらべるとかなり良くなってはいたので、この辺がフェンダージャパンの限界なのかな…と思うことにした。かくして、最初の調整はそこそこ改善しつつも、ちょっぴり残念な結果におわった。(当時はこんな風に書いていた。)
調整がいまいち上手くいかないことでベースを弾く気にならないでいたある日、ベース弾きの友達に調整の話をしたところ、「ナットを調整するとけっこう変わるぞ」との情報をいただいた。なるほど、ナットの事なんて完全に頭になかったが(売ってる段階で良い感じになってるものだと思ってた…)、言われてみれば弦高には多大な影響がありそうな気がする。実際にナットの状態を見てみると、かなり高いセッティングになっていて、見ているうちにじわじわと、「諸悪の根源はこのナットのセッティングだったんじゃないか説」が脳内で有力になっていった。

ナットの高さ調整

フレットレスベースにおけるナットの高さについて「普通」に考えてみれば、ナット部分(いわゆる「0フレット」)以外の箇所を押弦する時には指板と弦との距離は0になっているのだから、ナットの高さについても理論上は0距離で良いといえる。弦の振動をジャマしないために、ちょっとだけ高さが必要であるような気もするが、それこそナットが高かろうが低かろうが、0フレット以外のポジションを押弦するときには0距離になった上できちんと弦が振動するのだから、きっと、理想的には、ナット(の高さ)は弦の振動をジャマしないという役割を担う必要はないのだろう。
そこで(完全に素人考えながら)、フレットレスベースのナットの高さは、指板からの距離を0にすることを理想として、可能な限りその状態に近づけることが正しい調整なのだと考えた。
そのように考えると、はじめの段階で弦高が思うように下げられなかったのは、ネックの仕込み角が悪かったのではなく、ナットが高すぎたことが原因であるような気がしてきた。そこでシムを外してネックの仕込み角を元の状態に戻した上で、ナットを削ってみることにした。シムを外すのは、ナットを削った効果をハッキリと認識するため。ナットを削っても最高の状態にならなければ再びシムを試すつもりだった。
ナットはどのように削るのだろうか。普通に考えれば弦を通している溝をヤスリで削るということになるのだろうが、慎重派(=臆病者)なので、念のために削り方についても調べてみた。すると、溝を削る方法の他に、ナットを外してナットの底を削る方法があるらしい。一瞬迷ったが、ナットを外すにあたってミスをするリスクがあるように感じて、溝を削る方法でいくことにした。
さて、いざナットを削ろうと思ったら、そういえばヤスリがない。みんな(プロのリペアマンとか)は何で削っているのかと調べてみると、「ナットファイル」という専用のヤスリがあるらしい。しかし、これは結構なお値段だ…。しかも弦のゲージごとに用意する必要があるらしい…。友達は何で削っているのか聞いてみると、そこらへんのホームセンターで売っているような丸棒型の金ヤスリ1本でやっているとのことだったので、予算の関係もあって金ヤスリを採用した。(近所のホームセンターで、5種類くらいの金ヤスリのセットが1000円足らずで手に入った。使うのはその中の丸棒型1本のみ。)

削りすぎるとナットを新調しなければならなくなるので、かなり慎重に、少し削っては弦を張って様子を確かめ、また削っては確かめ…と、ものすごく時間をかけて削っていった。すると、削るたびにどんどん良くなっていくではないの。ちょっと削るだけで弦高はかなり下がるし、テンションも下がった。改善したかった箇所がピンポイントで改善されていく…! 弦高が根本的に下がっていくから、ビビリなどが発生しやすいんじゃないかと思っていたが、意外と悪くないネックだったのか、ぜんぜんビビる様子がない。おかげで、指板からの距離がほとんど0に近くなるところまで削ることができた。あまりに指板に近づきすぎて、一部指板をヤスリで傷つけてしまったほどだ。(ナットを外して底を削れば指板を傷つけることもないから、底を削るのは理にかなっているなぁとも思った。しかし、底を削る場合は指板以下まで削りすぎるリスクがある。)
結局、ナットを削って、それに合わせてブリッジ側の弦高を調整しただけで、かなり理想的な状態に持っていくことができた。どうやらネックの仕込み角は問題なかったらしい。シムはムダな買い物だったが、授業料としては安いもんだ。おかげで、買った当初はかなり残念な状態だったベースが、今後メインで使っていこうと思えるまでになりましたとさ。めでたしめでたし。

フレットレス

エレクトリックベースにおけるフレットレスは、ほとんどの場合、フレッテッドが存在している前提で演奏されているように思う。フレッテッドをメインで使用している人が、フレットレスの特徴的なサウンドを求めて一時的に使用するという位置付けが主であり、それゆえに、フレットレスの特徴――なかでも、フレッテッドとの相違性を強調するのだろう。しかし、フレットレスベース自身にとってみれば、フレットレスであることがあたりまえであり、フレッテッドとの相違性を強調されたいと「だけ」望んでいるわけではないだろう。
これは単に、多くの人にとってメインで使用する楽器がフレッテッドであるという状況が引き起こしていることのように思う。「通常とちがう選択肢」として、フレットレスは位置づけられる状況にある。ある曲を演奏するときに「ディストーションで歪ませよう」と思うのと同じように、ある曲を「フレットレスで弾こう」と思うわけである。
しかし、フレットレスをメインで使用している人にとってみれば、上に書いたようなことはいっさいがっさい関係ない。フレットレスの特徴を、フレッテッドとの相違性を強調する必要性は消えうせ、単に「エレクトリックベース」という意識で演奏することができる。つまりは、フレッテッドの存在による影響を、意識の上にも無意識下においても受けることなく演奏できる。そうなってはじめて、フレットレスベースの「いいところ」が発揮できるように思う。そうなってはじめて、フレットレスベースの「いいところ」がわかるようになると思う。そうなってはじめて、フレットレスベースをほんとうに好きになったのだと思う。
ただ、状況が作り出す、空気読め的な、フレットレスへの一般的な暗黙の期待は、「フレッテッドとの相違性を強調したフレットレスの演奏」なのだろうなぁ。

あけましておめでとうございます

明日からまた仕事だああぁ。……休みの間にやりたかったことは半分くらいできただろうか。まぁまずまず。家族に会って、家族のような友達にも会って、良い休日だった。
どうもまぁ、思い起こせばいつだってやりたかったことの半分くらいしかできていないような気がする。それでも最近は、半分というペースを維持して、止まらずに少しずつ着実にやれるようになってきた気もするんで、その辺は進歩したのかな〜と思ったり。
たとえば、ジャグリングなんて、2008年にはじめてこのかた、なんだかんだ一週間に最低4、5日はやっていて、かなり牛歩ながら「ミルズメス」という難しい技や、4つのボールによるジャグリングなんかも少しずつできるようになってきた。今年はとりあえず4ボールのファウンテンという技を安定させたいなぁ。
写真は冬になってからあんまり撮ってないけど、あいかわらず面白いし楽しいんで、またどんどん撮っていこう。最近はインターバル撮影(一定時間間隔で自動的に撮影するもの)が楽しくて、それを動画にするのも楽しくて、動画にもハマりつつあったりする。コマ撮りアニメ制作用のフリーソフトとかがあって、実写のコマ撮りアニメもかんたんに作れそうだし、いろいろと夢ふくらみ中。
いちばん停滞してるのは音楽か。ベースは弾きつづけているけど、完全に歯磨きとかと同レベルの無意識に近いルーチン作業に成り下がっていて、創造性がなさ過ぎる状況。この状況は打開しなくちゃなー。

もうすぐ終わる。

忙しさに勝てない日々は。
とりあえず。
実はやってみたくて、結局できなかった、水玉さがしのPV的なものの制作は、今日のさっきになって、歌詞のタイポグラフィで遊んだ感じにしたらおもしろそうだけど、きっとすでにやってる人はいるだろうなぁ。って思ってたら、そんなさなか、サカナクションのめちゃくちゃ異常に素晴らしすぎるPVを見つけた。

これはすごいなぁ。手作り感あふれるところとか、ワンカットで撮りきってるところとか、ループしてるところとか、文字のあつかいとか、すべてにおいてすごくいいなぁ! しびれた。サカナクションのひとに伝えたいくらいしびれた。誰か伝えておいてください。